2015年3月31日火曜日

生物的抑制が始まっている!

人口減少が始まってほぼ7年、現代の日本でも人口抑制装置が確実に作しています。

さまざまな抑制装置について、それぞれの動きを確かめておきましょう。

まず生物的抑制装置でいえば「生殖能力の低下」が目立っています。

若い世代のセックス離れ・・・第7回男女の生活と意識に関する調査(一般社団法人日本家族計画協会、2014年9月調査、対象:16〜49歳の男女3000人、

①セックスについて「あまり、まったく関心がない」と「嫌悪している」を合わせた男性の割合が18.3%で過去最高となりました。特に若年層ほど関心が低く、16〜19歳で34.0%▽、20〜24歳で21.1%▽25〜29歳で21.6%ーとなり、45〜49歳の10.2%をも上回っています。

②夫婦の間で1カ月以上セックスのない、いわゆる「セックスレス」の割合は44.6%(男性36.2%、女性50.3%)で、年々増え続けています。セックスに消極的な理由は、男性では「仕事で疲れている」(21.3%)、「出産後何となく」(15.7%)、女性では「面倒くさい」(23.8%)、「仕事で疲れている」(17.8%)の順でした。「趣味など他にセックスより楽しいことがある」といった前向きな理由を選んだ人は、男性4.5%、女性5.9%で少数派でした。
 

不妊は増加傾向・・・第14 回出生動向基本調査:結婚と出産に関する全国調査(国立社会保障・人口問題研究所、2010年6月調査、対象:妻が50 歳未満の夫婦の妻、
 
①結婚後15~19年の夫婦でみると、不妊を心配した経験のある割合は、第12 回調査(2002 年)の20.0%から、第13回調査(2005 年)21.7%を経て、今回27.6%と増えています
 
②同夫婦で、検査や治療の経験がある(治療中を含む)割合も同時期に12.1%から、12.8%を経て、今回16.5%と増えています。



流死産も増加傾向・・・同上の調査

結婚後5年未満の夫婦における流死産経験の割合は、第11回調査(1997年)では7.8%でしたが、その後は増加傾向にあり、第14 回調査(2010年)では10.2%となっています。

以上にあげた、3つの現象の全てが生理的抑制装置の作動とはいえないかもしれません。

しかし、人口容量の制約が強まるにつれ、日本人の生物的な生殖能力もまた、なんらかの影響を受け始めていることはほぼ間違いないといえるでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿